フリー鍛造とは?
フリー鍛造のしくみをご説明するとき、よく「おむすびとおもち」で例えてお話ししています。
おにぎりは米粒が粒の状態で固めています。おにぎりを落としてしまったとき、米粒がバラバラになってしまいます。おにぎりはバラバラの米粒が集まっているだけだから当然ですよね。
ところが、おにぎりを叩き潰しておもち化すると、粒がつぶれてひとつになります.。そうすると、固まったおもちを落としてしまってもバラバラになってしまうことはありません。
鉄にも同じことが言え、叩き潰して密度が濃くなった鉄は強度が増します。
また、フリー鍛造では自由に形状を変化させることができます。四角い鉄を丸い形状に変えたり、細長く変化させたり様々な形状にできるのです。
フリー鍛造のイメージ
形状が変化します。
※スマートフォン・タブレットの場合は、タップしてください。
鍛造前
鍛造前の材料です。
各種インゴットや各種ビレットの鍛造を主に行っております。鍛造後
注文に応じて鍛切等、行っております。
ハンマー鍛造のメリット
設備投資やメンテナンス費が少なく、鍛造品への価格負担が少ないのがハンマー鍛造のメリットです。
ハンマー鍛造のメリット その1
ハンマー鍛造なら、何度も叩いて一つ一つ潰すためまんべんなく結晶粒を細かく潰し、割れにくく均一に鍛造できます。
ハンマー鍛造のメリット その2
ハンマー鍛造なら、叩く衝撃で約9割のスケール(鉄粉)を除去でき、スケールの落し込みが少ないことで面削量を抑えることができる、コストダウンにつながります。
ハンマー鍛造のメリット その3
ハンマー鍛造なら、角が尖った鍛造ができるため歩留まり率を上げ、コストダウンにつながります。
工学博士をはじめ業界最大手クラスの研究機関への技術提供が信頼の証です
- 向井鍛工の強みは、創業以来国内大手企業様をはじめ特殊金属の研究者の方々に技術提供を行ってきたそのノウハウです。
航空関係のジェットタービン、原子力発電所のパーツや半導体などの電子部材、工業用機械などあらゆる産業の鍛造分野の研究に携わっております。
研究材の場合、1 つのインゴッ卜から何通りもの異なったサイズ・形状の鍛造取りを行うケースや、含有金属が微量に違う素材を同条件で、割れが発生するまで鍛造するといったケースもあります。
このように、非常にシビアな条件での鍛造を行うため、ご担当者様立ち会いの元鍛造作業をすることもあります。
企業の研究材料の取り扱いや、大学機関の研究にも参加するため、研究者様等立ち会いの元、鍛造することがあります。
また、その他同業関係のお客様にも工場見学を承っております。
鍛造中の温度管理の徹底、作業工程中の1秒も無駄にしない職人技をご覧いただきます。
加熱チャート表
- 向井鍛工では、シビアな炉の加熱管理を得意としております。
そのノウハウは多岐にわたり、5℃単位、5分間隔での加熱チャート表の提出が可能となっております。